1966年に日本初の地熱発電所が完成して以来、現在国内には17カ所の地熱発電所があります。
うち13ヵ所は電力会社の事業用発電所、残りの4ヵ所は自家用発電所です。火山帯や地熱地帯の分布から、日本の地熱発電所は東北と九州に集中的に建設されています。
全国の地熱発電所の発電出力を合計すると約515MW、発電電力量は2764GWh(2010年度)、これで日本の電力需要の約0.3%を賄っています。
日本は火山列島と呼ばれるほど火山の多い国で地熱の宝庫ですが、地熱発電の普及は限定的です。
温泉すなわち入浴、として温泉は日本が世界に誇る日本文化のひとつです。全国で約3万1千ヶ所ある温泉のうち、高温が約1千500ヶ所あります。これら全てに地熱発電を導入すると、723メガワットの電気に匹敵すると推定されています。
地熱を活用した発電所は、再生可能エネルギーの事例として注目を集めています。
観光客が激減の温泉地、「エネルギーパーク」として再生へ